3月29日木曜日

北海道公演でお世話になりました皆様、どうもありがとうございました!
次回、8月 「超訳 夏の夜の夢」でお会いしましょう。
速報です。
6月10日日曜日 昼公演 大倉山記念館 「超訳 二人の貴公子」
新作です。フレッチャーとシェイクスピアの共作です。フレッチャーの方がたぶん、担当したところが多いです。
ネタ元は、チョーサーのカンタベリー物語にでてくるすてきなお話です。
シェイクスピアのいつものギャグのパターンがとても少ないので、(と、いうかほとんどないので)
会議室で、解説者の出番を多くして、超・お求めやすい価格にてお送りしたいと存じます。
詳細は、芸人三昧の情報をお待ちください。
9月29日土曜日 昼公演 大倉山記念館
「超訳 から騒ぎ」
とってもくっっっだらない喜劇なんですが、水谷君を主役にしたら、ケネス・ブラナーにひけをとらなくなりましたよ。
こちらも、芸人三昧の情報をお待ちください。
3月18日日曜日 リチャード三世⑧
リチャードとバッキンガムについては
本番でご説明します
お時間ありましたら
遊びに来てください
本番でご説明します
お時間ありましたら
遊びに来てください
3月17日土曜日 リチャード三世⑤
王妃エリザベスとその身内
リチャードと、はなから敵対しているエリザベス王妃は
グレイ未亡人だったのですが
「ヘンリー六世part3」で、長男の国王エドワードが惚れてしまい
ウォリック伯のフランスとの政略結婚計画を無視して結婚しちゃったシンデレラみたいな人です。
それで急激に身内が出世して、弟リヴァーズ氏、身内ヴォーン氏、といった人たちが
宮廷でハバをきかせていたので、リチャードがこいつらがヤバいぞ、と、
この身内の人たちを陰謀によって処刑場送りにするエピソードがあります。
ヘイスティングズ
「ヘンリー六世part3」では、リチャードと組んで国王を救出したりして、
みんなと仲良しで、王子の面倒も見ている
基本的ないいひとです。
でも、命を狙われちゃう係です
リチャードと、はなから敵対しているエリザベス王妃は
グレイ未亡人だったのですが
「ヘンリー六世part3」で、長男の国王エドワードが惚れてしまい
ウォリック伯のフランスとの政略結婚計画を無視して結婚しちゃったシンデレラみたいな人です。
それで急激に身内が出世して、弟リヴァーズ氏、身内ヴォーン氏、といった人たちが
宮廷でハバをきかせていたので、リチャードがこいつらがヤバいぞ、と、
この身内の人たちを陰謀によって処刑場送りにするエピソードがあります。
ヘイスティングズ
「ヘンリー六世part3」では、リチャードと組んで国王を救出したりして、
みんなと仲良しで、王子の面倒も見ている
基本的ないいひとです。
でも、命を狙われちゃう係です
3月16日金曜日 リチャード三世④
未亡人アン
ウォリック伯の長女、ヘンリー六世の皇太子の未亡人。
劇がはじまるとまもなく、
リチャードがこの人に政略結婚目的のプロポーズをします。
ウォリック伯は、「ヘンリー六世part3」で大活躍をしたキングメーカーです。
ウォリック伯リチャード・ネヴィル(1428~71)
ヨーク家と組んで、ランカスターを倒し、長男エドワードが国王になる援助をした。
エドワード四世最初の3年間、イングランドの影の(事実上の)支配者だった。
やがてエドワードと決裂し、ランカスター軍となってヘンリー六世を助け
1471年バーネットでヨークに殺された。
ヘンリー六世part3のラストで、
アンの夫はヨークの3兄弟に殺され、舅ヘンリー六世はリチャードに暗殺されています。
一族の仇が、リチャードなのです
ウォリック伯の長女、ヘンリー六世の皇太子の未亡人。
劇がはじまるとまもなく、
リチャードがこの人に政略結婚目的のプロポーズをします。
ウォリック伯は、「ヘンリー六世part3」で大活躍をしたキングメーカーです。
ウォリック伯リチャード・ネヴィル(1428~71)
ヨーク家と組んで、ランカスターを倒し、長男エドワードが国王になる援助をした。
エドワード四世最初の3年間、イングランドの影の(事実上の)支配者だった。
やがてエドワードと決裂し、ランカスター軍となってヘンリー六世を助け
1471年バーネットでヨークに殺された。
ヘンリー六世part3のラストで、
アンの夫はヨークの3兄弟に殺され、舅ヘンリー六世はリチャードに暗殺されています。
一族の仇が、リチャードなのです
3月14日水曜日 リチャード三世③追加
クラレンスを次男と書いたのですが、劇がそうなっているので、劇を見るときにわかりやすい用です。
実際には、戦場ですでに殺されております、ラットランド伯が次男、です。
このように、シェイクスピアは歴史の事実をところどころ、たくさん、劇のために変えちゃっています。
ですから、何度も言いますようにですよ、シェイクスピア歴史劇で歴史を学んではいけません。
シェイクスピア劇では、人間を学びましょう!
実際には、戦場ですでに殺されております、ラットランド伯が次男、です。
このように、シェイクスピアは歴史の事実をところどころ、たくさん、劇のために変えちゃっています。
ですから、何度も言いますようにですよ、シェイクスピア歴史劇で歴史を学んではいけません。
シェイクスピア劇では、人間を学びましょう!
3月14日水曜日 リチャード三世③
国王エドワード
ヨーク家長男。
1461年 国王に推され
1464年 秘密裏にエリザベス・ウッドヴィルと結婚
フランスのレディ・ボナ・オブ・サヴォイとの政略結婚を支持してたウォリック伯が怒って王位剥奪宣言 (イギリス史)
「ヘンリー六世part3」から、マーガレットに殺されたヨーク公リチャードの三人の息子の仇討ちの物語がはじまって、
長男エドワードの王位奪回のために、
弟ジョージとリチャードがマーガレット軍(ヘンリー六世軍)と戦争をやっています。
長男エドワードは女の人が大好きで、のんきな性格です。
本人の意志より、まわりが国王にしようと骨を折ってエドワード4世になりました。
(劇ではそうなってます。実際は不明)
たぶんシェイクスピアの作ったのは、極端な欠点のデフォルメではないかと思われます。
色基地外のエドワード、浮き草のジョージ、片ワのリチャードの3人の兄弟は、みんな、どっかがダメダメなのがすてきです。
今回のお話では、国王はいきなり病気で死にそう。
クラレンス公ジョージ
ヨーク家次男。
1461年 エドワード四世の即位でクラレンス公となる。
1469年 ウォリック伯の娘イザベラと結婚
義父ウォリックの反逆に加担、ランカスター軍となるが
のち兄エドワードとひそかに和解
1471年 コヴェントリー戦で、ヨーク王家復興に助力 (イギリス史)
次男、浮き草のジョージです。あっちに行ったりこっちに来たり、赤薔薇だったり白薔薇だったり
寝返り合戦の主役みたいだったんだけど、最後は戻って家のために貢献した、いい人です。
今回のお話では、最初にいきなり暗殺のターゲット。
ヨーク家長男。
1461年 国王に推され
1464年 秘密裏にエリザベス・ウッドヴィルと結婚
フランスのレディ・ボナ・オブ・サヴォイとの政略結婚を支持してたウォリック伯が怒って王位剥奪宣言 (イギリス史)
「ヘンリー六世part3」から、マーガレットに殺されたヨーク公リチャードの三人の息子の仇討ちの物語がはじまって、
長男エドワードの王位奪回のために、
弟ジョージとリチャードがマーガレット軍(ヘンリー六世軍)と戦争をやっています。
長男エドワードは女の人が大好きで、のんきな性格です。
本人の意志より、まわりが国王にしようと骨を折ってエドワード4世になりました。
(劇ではそうなってます。実際は不明)
たぶんシェイクスピアの作ったのは、極端な欠点のデフォルメではないかと思われます。
色基地外のエドワード、浮き草のジョージ、片ワのリチャードの3人の兄弟は、みんな、どっかがダメダメなのがすてきです。
今回のお話では、国王はいきなり病気で死にそう。
クラレンス公ジョージ
ヨーク家次男。
1461年 エドワード四世の即位でクラレンス公となる。
1469年 ウォリック伯の娘イザベラと結婚
義父ウォリックの反逆に加担、ランカスター軍となるが
のち兄エドワードとひそかに和解
1471年 コヴェントリー戦で、ヨーク王家復興に助力 (イギリス史)
次男、浮き草のジョージです。あっちに行ったりこっちに来たり、赤薔薇だったり白薔薇だったり
寝返り合戦の主役みたいだったんだけど、最後は戻って家のために貢献した、いい人です。
今回のお話では、最初にいきなり暗殺のターゲット。
3月13日火曜日 リチャード三世②
マーガレット
薔薇戦争を続けてご覧いただいている皆さま方には大スター、アンジュー公レニエの娘、ヘンリー六世の王妃マーガレットです。
「リチャード三世」でも見せ場をかっさらっていくのですが、ここで登場するのはシェイクスピアのツクリだそうで
リチャード三世が即位した1483年の前の年にアンジューの地でお亡くなりになっています。
この人が登場するのは超自然の力です。
登場するたにびに過去のうらみつらみをなんだかんだ並べるものですから、
前知識があると便利ですので
「リチャード三世」からご覧いただく方は、以下をご参考にしてください。
アンジューのマーガレット(1430~82)
ヘンリー六世と15歳で結婚、(ヘンリー六世part2のサフォークとの不倫はツクリ)
最初はかわいらしかったんだけど、あまりにダメ国王の夫を見るに見かねて
鬼嫁と化し、我が子の王位継承権を夫ヘンリーがヨーク家に譲ったことに激怒してランカスターの将軍となり
ウェイクフィールドの戦いに勝利
ヨーク公リチャードを殺害(ここの細部もシェイクスピアのツクリ)
ヨーク家にとって父の仇、王位継承をめぐる不倶戴天の敵となり、
数々の激戦ののちに、テュークスベリーの戦いで敗北、息子の皇太子エドワードは殺され
マーガレットはフランスへ追放された。
カワイ子ちゃん~欲求不満の人妻~ダメ夫の鬼嫁~国会の策士~勇敢な戦士~軍隊のヘッド~
ここに来るまで、すごい女の一生を送ってきた人が、ラスト魔女みたいに出てきて一切を呪うっていうツクリです。
薔薇戦争を続けてご覧いただいている皆さま方には大スター、アンジュー公レニエの娘、ヘンリー六世の王妃マーガレットです。
「リチャード三世」でも見せ場をかっさらっていくのですが、ここで登場するのはシェイクスピアのツクリだそうで
リチャード三世が即位した1483年の前の年にアンジューの地でお亡くなりになっています。
この人が登場するのは超自然の力です。
登場するたにびに過去のうらみつらみをなんだかんだ並べるものですから、
前知識があると便利ですので
「リチャード三世」からご覧いただく方は、以下をご参考にしてください。
アンジューのマーガレット(1430~82)
ヘンリー六世と15歳で結婚、(ヘンリー六世part2のサフォークとの不倫はツクリ)
最初はかわいらしかったんだけど、あまりにダメ国王の夫を見るに見かねて
鬼嫁と化し、我が子の王位継承権を夫ヘンリーがヨーク家に譲ったことに激怒してランカスターの将軍となり
ウェイクフィールドの戦いに勝利
ヨーク公リチャードを殺害(ここの細部もシェイクスピアのツクリ)
ヨーク家にとって父の仇、王位継承をめぐる不倶戴天の敵となり、
数々の激戦ののちに、テュークスベリーの戦いで敗北、息子の皇太子エドワードは殺され
マーガレットはフランスへ追放された。
カワイ子ちゃん~欲求不満の人妻~ダメ夫の鬼嫁~国会の策士~勇敢な戦士~軍隊のヘッド~
ここに来るまで、すごい女の一生を送ってきた人が、ラスト魔女みたいに出てきて一切を呪うっていうツクリです。
3月12日月曜日 リチャード三世①
「イギリス史」より「リチャード三世」にでてくるエピソード
ほぼ、芝居の通りの流れです。第一次内乱~第二次内乱は「ヘンリー六世」です。
1475年 国王エドワード四世はブルゴーニュ公と組んでフランスに戦争をしかけた。
フランス王は妥協してエドワード軍を撤退させた。
1477年 ブルゴーニュ公が殺されると、相続人である娘との再婚ねらった弟クラレンス公を逮捕
1478年 クラレンス公を反逆罪で処刑
その後平和が続いたが、
1483年 国王40歳で亡くなる。死因は放蕩といわれる。
ここから第三次内乱
グロスター公リチャードは(以下リチャード)、兄エドワード王の後継者である2人の息子のため、摂政に指名されていた。
遺児の他、ウッドヴィル、グレイ家中心の、エドワード四世関連の貴族が宮廷でハバをきかしていたが、
政治の主導権をリチャードがとろうとした。
リチャードはバッキンガム公ヘンリー・スタフォード(エドワード三世の六男グロスター公の血統)の支持をえて
王位継承者エドワード(年は中1くらい)をロンドンにつれていく途中で、リヴァーズ卿を投獄
5月 摂政に承認されると若王エドワード五世を戴冠式は行われないままロンドン塔に隔離
リヴァーズ伯と王の異父兄弟リチャード・グレイは処刑、トマス・グレイは国外追放
6月13日 宮廷派とグロスター公の仲介役であった(つまりリチャードと仲良しだった)ヘイスティングズ卿もつかまり殺された。
全部排除したリチャードは一説教師を使って、兄エドワード王が父ヨーク公の庶子(メカケの子)にすぎず
自分こそが嫡子(王位継承者)であると公言させ、バッキンガム公にロンドン・シティでの歓呼を工夫させた。
6月25日 議会は若王の廃位とリチャードの登位を宣言、
リチャード三世戴冠(1483~85在位)
リチャードの謀略、殺人、家計断絶のシナリオを知る貴族は王位争いに口をはさまなかったが
バッキンガム公は、はじめは自らの王位継承、
のちランカスター家リッチモンド伯ヘンリーの登位を狙っているとみられた。
バッキンガムの蜂起計画は大雨で足止めくって捕らえられ、
11月2日 ソールズベリーで殺された。
リッチモンド伯はイングランドに上陸したが不利とみて退却
ロンドン塔内の王子たちは殺されたとみられる。
1484年1月 兄の遺児エリザベスと再婚を企てたがまわりから止められ断念
一方リッチモンド伯ヘンリーはエリザベスとの婚約成立
1485年8月 上陸したリッチモンドの元へウェールズ各地から支持者が殺到
ボズワース戦でリチャード軍と戦った。
国王軍のスタンリー卿が寝返り、ノーサンバランド軍は戦わなかった。
リチャード三世は支持率を失ったので政権維持ができなかった。
「イギリス史」山川出版社
ほぼ、芝居の通りの流れです。第一次内乱~第二次内乱は「ヘンリー六世」です。
1475年 国王エドワード四世はブルゴーニュ公と組んでフランスに戦争をしかけた。
フランス王は妥協してエドワード軍を撤退させた。
1477年 ブルゴーニュ公が殺されると、相続人である娘との再婚ねらった弟クラレンス公を逮捕
1478年 クラレンス公を反逆罪で処刑
その後平和が続いたが、
1483年 国王40歳で亡くなる。死因は放蕩といわれる。
ここから第三次内乱
グロスター公リチャードは(以下リチャード)、兄エドワード王の後継者である2人の息子のため、摂政に指名されていた。
遺児の他、ウッドヴィル、グレイ家中心の、エドワード四世関連の貴族が宮廷でハバをきかしていたが、
政治の主導権をリチャードがとろうとした。
リチャードはバッキンガム公ヘンリー・スタフォード(エドワード三世の六男グロスター公の血統)の支持をえて
王位継承者エドワード(年は中1くらい)をロンドンにつれていく途中で、リヴァーズ卿を投獄
5月 摂政に承認されると若王エドワード五世を戴冠式は行われないままロンドン塔に隔離
リヴァーズ伯と王の異父兄弟リチャード・グレイは処刑、トマス・グレイは国外追放
6月13日 宮廷派とグロスター公の仲介役であった(つまりリチャードと仲良しだった)ヘイスティングズ卿もつかまり殺された。
全部排除したリチャードは一説教師を使って、兄エドワード王が父ヨーク公の庶子(メカケの子)にすぎず
自分こそが嫡子(王位継承者)であると公言させ、バッキンガム公にロンドン・シティでの歓呼を工夫させた。
6月25日 議会は若王の廃位とリチャードの登位を宣言、
リチャード三世戴冠(1483~85在位)
リチャードの謀略、殺人、家計断絶のシナリオを知る貴族は王位争いに口をはさまなかったが
バッキンガム公は、はじめは自らの王位継承、
のちランカスター家リッチモンド伯ヘンリーの登位を狙っているとみられた。
バッキンガムの蜂起計画は大雨で足止めくって捕らえられ、
11月2日 ソールズベリーで殺された。
リッチモンド伯はイングランドに上陸したが不利とみて退却
ロンドン塔内の王子たちは殺されたとみられる。
1484年1月 兄の遺児エリザベスと再婚を企てたがまわりから止められ断念
一方リッチモンド伯ヘンリーはエリザベスとの婚約成立
1485年8月 上陸したリッチモンドの元へウェールズ各地から支持者が殺到
ボズワース戦でリチャード軍と戦った。
国王軍のスタンリー卿が寝返り、ノーサンバランド軍は戦わなかった。
リチャード三世は支持率を失ったので政権維持ができなかった。
「イギリス史」山川出版社
| ホーム |