7月31日月曜日 コリオレーナスについて③
みんなが知っている名セリフというのはないのですけど、はあ、なるほどな!という隠れた名セリフがたくさんあります。
ときに、「名セリフ」という言葉を長いこと、「有名なセリフ」の省略形と思っていたのですが、
「名を成したるセリフ」でもいいようなので、「名を成して」いないかしらないけど私の好きなコリオレーナス「名セリフ」
コリオレーナスに味方の貴族メニーニアスが、食糧難で暴動起こす群衆に言うセリフ
「昔々、体中の器官がおなかに対して反乱を起こしました。
おなかはしょっちゅう何にもしないでごちそうをためこんでる。
ほかの器官は見たり聞いたり感じたり互いに助け合ってるのにそれでいいのか!
するとおなかは答えました。
「組合員諸君、私は食料を運河を通して各部に輸送しています。
心臓も小指の爪も私荒栄養を受け取らないものはない。いまの配当にピンとこないかもしんねえが最終決算じゃ私にゃカスしか残らない。ローマの元老がおなかです。君らが暴動起こしたその他の器官です。公共の利益を生むのは君らじゃない」
ときに、「名セリフ」という言葉を長いこと、「有名なセリフ」の省略形と思っていたのですが、
「名を成したるセリフ」でもいいようなので、「名を成して」いないかしらないけど私の好きなコリオレーナス「名セリフ」
コリオレーナスに味方の貴族メニーニアスが、食糧難で暴動起こす群衆に言うセリフ
「昔々、体中の器官がおなかに対して反乱を起こしました。
おなかはしょっちゅう何にもしないでごちそうをためこんでる。
ほかの器官は見たり聞いたり感じたり互いに助け合ってるのにそれでいいのか!
するとおなかは答えました。
「組合員諸君、私は食料を運河を通して各部に輸送しています。
心臓も小指の爪も私荒栄養を受け取らないものはない。いまの配当にピンとこないかもしんねえが最終決算じゃ私にゃカスしか残らない。ローマの元老がおなかです。君らが暴動起こしたその他の器官です。公共の利益を生むのは君らじゃない」
7月24日月曜日 コリオレーナスについて②
ローマのためにいい仕事したのに追放になってしまったマーシャス君は、ローマを憎み
かつての敵だった将軍のところに救いを求め、敵と組んで祖国ローマを滅ぼそうときめます。
敵がたは、無敵の将軍がうちに来た!と大喜びです。ですが、敵方の将軍は、あいつが来たから俺のポジションが危うくなった。
と、敵意をもちはじめます。
ローマは、できる人財を敵方にしてしまった!このままではローマは滅びる!と慌てて、
コリオレーナスのお母さんに助けを求めます。
無敵の将軍が敵よりも怖いのがおっかさんです。
結果、息子をローマの英雄にしたかったおっかさんがローマの英雄になり、
息子は敵方に消される、という、ハムレットとは全然違ったタイプのマザコン物語です。瞼の母によく似ています。
かつての敵だった将軍のところに救いを求め、敵と組んで祖国ローマを滅ぼそうときめます。
敵がたは、無敵の将軍がうちに来た!と大喜びです。ですが、敵方の将軍は、あいつが来たから俺のポジションが危うくなった。
と、敵意をもちはじめます。
ローマは、できる人財を敵方にしてしまった!このままではローマは滅びる!と慌てて、
コリオレーナスのお母さんに助けを求めます。
無敵の将軍が敵よりも怖いのがおっかさんです。
結果、息子をローマの英雄にしたかったおっかさんがローマの英雄になり、
息子は敵方に消される、という、ハムレットとは全然違ったタイプのマザコン物語です。瞼の母によく似ています。
7月19日水曜日 コリオレーナスについて①
「コリオレーナス」は、ローマ劇です。
主人公の称号です。プルターク「英雄伝」にでている英雄です。
あらすじは、むかしむかし二つの国がありました。ローマとヴォルサイです。道でつながってる隣の国同士です。
ローマ軍のケイアス・マーシャス君は、敵の首都コリオライの城門をほとんど一人で手塚漫画のように征服し勝利します。
そしてコリオレーナスという称号をもらいまして、執政官候補になります。
シーザーが担当してた知事みたいな。ローマの選挙です。
でも、マーシャス君は、日ごろから市民に人気がありません。あいつは傲慢、毒舌、やだ、嫌い、というわるい評判です。
貴族は一押しなのだけど、市民代表の護民官という権力者は、絶対認めたくないから市民を説得してあいつを引きずりおろそうと裏工作します。
人に頭をさげられないプライドの化け物みたいな性格のマーシャス君は、まんまと罠にはまって、市民と断絶してしまいます。マーシャス君のママ、シェイクスピア界最強のおかあさんが、市民に謝罪のやりかた教えたりして、まるで最近流行の謝罪会見みたいなことをやるものの、頭を下げられないマーシャス君は事態を悪化させ、謝罪会見から一気にローマ追放になってしまいます。これが前半です。つづく
主人公の称号です。プルターク「英雄伝」にでている英雄です。
あらすじは、むかしむかし二つの国がありました。ローマとヴォルサイです。道でつながってる隣の国同士です。
ローマ軍のケイアス・マーシャス君は、敵の首都コリオライの城門をほとんど一人で手塚漫画のように征服し勝利します。
そしてコリオレーナスという称号をもらいまして、執政官候補になります。
シーザーが担当してた知事みたいな。ローマの選挙です。
でも、マーシャス君は、日ごろから市民に人気がありません。あいつは傲慢、毒舌、やだ、嫌い、というわるい評判です。
貴族は一押しなのだけど、市民代表の護民官という権力者は、絶対認めたくないから市民を説得してあいつを引きずりおろそうと裏工作します。
人に頭をさげられないプライドの化け物みたいな性格のマーシャス君は、まんまと罠にはまって、市民と断絶してしまいます。マーシャス君のママ、シェイクスピア界最強のおかあさんが、市民に謝罪のやりかた教えたりして、まるで最近流行の謝罪会見みたいなことをやるものの、頭を下げられないマーシャス君は事態を悪化させ、謝罪会見から一気にローマ追放になってしまいます。これが前半です。つづく
| ホーム |