2017-05-30

5月30日k火曜日 ヴェニスの商人解説④

解説というか、雑学みたいなんですけど、本番の時にお話で、言おうと思ってたのを言い忘れてしまったので、ヴェニスの解説ラストに書きますね~。「昭和シェル」っていうガソリンスタンドが昭和からあります。昔々、ユダヤの人が日本の横浜に来ていて、貧しかったので、浜辺で貝を拾って、これ、お金になんないかなあ~、と、祖国に持ち帰って、貝細工の加工品を作って、ブランド商品を作ったそうなんですが、この方が、商業の天才で、やがてガソリンスタンドを作ったシェル石油の創始者だそうです。それで貝を商標にしたそうです。知らないことがいっぱいありますね!
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2017-05-28

5月28日日曜日 ヴェニスの商人解説③


大倉山記念館「超訳ヴェニスの商人」どうもありがとうございました!
このお話は、何回も公演をやってまいりましたが、最初の2000年代は、これは「シャイロックの悲劇」だなあと深く考えていたのでユダヤの人が困った歴史とかを説明しちゃったりしていたのですが、2010年代は、シェイスピア時代の舞台そのまんまに「キリスト教徒の喜劇」という風に考えなおしたので、ポーシャがなかなか、にくったらしくなくなりました。今年はこれでいい感じかなあ~と思います。ギャンブルネタですから、馬券をちぎりながらオケラ街道を帰るシャイロックと一攫千金で天上世界のロレンゾートシちゃんです。シェイクスピアの法則では、運命は必ずひっくり返るので、このお話はこれでよいのです。
本番で言い忘れたんですが、シャーロック・ホームズというあの名探偵の名前はシャイロックから引用?
と思ったんですが、ホームズ辞典にはどこにも書いてないから、なんだ違うのか、と思いました。皆さま、おからだお大事に!
2017-05-25

5月25日木曜日 ヴェニスの商人解説②

解説といいますものの私の専門はギャグなもんですから、ギャグの解説になっちゃいますんですけどね。
昔はどうだったかわからないですが現代ではシャイロックが人気なもので、喜劇なのにシャイロックの悲劇みたいに見えるようになっている作品です。だってさあ、ローレンス・オリビエやアル・パチーノがシャイロックやったら、絶対そっちに味方したくなるじゃないですか。
映画見てませんけど。原作じたいがシャイロックだけが正論吐いてて他の人たちは寝言言ってんのか?みたいな発言してるんですが、喜劇とジャンル分けされてて、笑うために作ってある劇です。
構造としましては、シャイロックがただ一人のツッコミ担当で、他全員がボケですね。
ツッコみどころが満載なのに、シャイロックのツッコみセリフが不足しているのでたくさんのツッコんだ参考資料が図書館にあります。
逆に、喜劇なんだから、それ、ツッコんだら、「そんなの関係ねえ」というギャグに対し、「もう一度関連性を考えてみたら関係は見つかるはずだ」的なややこしいことになりますね。
2017-05-24

5月24日水曜日 ヴェニスの商人解説①

 シェイクスピアの悲劇は国vs国のナワバリ戦争で人がバタバタ死んでいき、
喜劇はオトコvsオンナの戦争で、ラストにどたどた結婚する、というような解説をしてまいりましたが、
「ヴェニスの商人」はちょっと違った喜劇です。すっごく単純なおとぎ話なんですが、すっごくむずかしい事情も抱えています。
 キリスト教vsユダヤ教という宗教が対立するからです。神様は一緒らしいのです。キリストを神様とするかしないかの違い、くらいしか私にはわかんないのですが、それでキリスト教徒とユダヤの人の間に亀裂が生まれて、
「お金を貸すのに利子を取らない方針」のキリスト教(実際、禁じられていたらしいから不満もあったでしょうね)に対し、
「金貸し業しか道はなかったようなものの、利子取って成功しちゃう」ユダヤ人の間に、対立が生まれちゃった。
なんか算数得意な人たちヤバくない?みたいに、リチャード三世形式ですと、「邪魔者は消せ」状態になっちゃった。
みたいな感じですね。オトコvsオンナのサービスバトルみたいなのが、5幕のラストにあるんだけど、それまでの展開が濃いものですから、ほんとにおまけみたいなコントになっています。
 ポーシャがすっごくにくったらしいんですが、「ポーシャ」とは、ブルータス君のおかみさんの名前の引用らしいです。劇中のセリフにそんなのがあるからそうじゃないかと思うんですが、ブルータス君は「愚者(超訳でノビタ君)」ですよね。
なんでポーシャって名前にしたのかな。そんなわけで、超訳では、ポーシャは勝利者で、あまりにもにくったらしいです。
 
2017-05-23

5月23日火曜日


 旭川まちなかぶんか小屋「超訳薔薇戦争first-stage」皆さまどうもありがとうございました。
王様はみんな馬が大好きですね。フェラーリに乗るのがすてきなのと一緒だろうと思われます。
フォルスタッフも「ヘンリー四世第二部」冒頭で、バードルフが自分の馬を買いに行った件をすごく喜んでいましたね。
今は、乗馬というスポーツか競馬でしか馬に会えませんから、公演後に、帯広のばんえい競馬に行けたのでうれしかったです。
 ばんえい競馬は、代々、荷物を運んで労働をしていた馬が競争をするので、馬の脚が太くて、すっごくかわいいです。
みつあみをしているのもかわいいです。でも、みつあみをしていない馬の方がだんぜん速かったりもします。
あんまり家族にかまわれてない馬の方が闘争心が強いのかしら?
 今週27日は「ヴェニスの商人」大倉山記念館なので、それについて解説連載をしようと思うのですが、これは人気作品だけに、初演の時から、南千住図書館だけで参考文献に困らなかったです。
劇では「ヴェニスの商人」がアントーニオ君で、シャイロックは金貸しなんですが、歴史では「ヴェニスの海外貿易で成功した商人」とはユダヤ人の人たちです。シェイクスピアイリュージョンです。とっても子供向けではないです。
2017-05-09

5月9日k火曜日 薔薇戦争解説⑩

薔薇戦争連続公演part1は、「リチャード二世」のボリングブルック国外追放劇~「ヘンリー四世」~「ヘンリー五世」のフランスと結婚~トロワ条約まで、
22年間のエピソードです。
生まれた子供が大学卒業して自立するまでの歳月ですね。
11日から旭川まちなかぶんか小屋です。よろしくどうぞ!
2017-05-08

5月8日月曜日 薔薇戦争解説⑨

これは歴史に興味のある方向けです。
エドワード三世の六男グロスター公は、国王リチャード二世の、若い叔父でしたが、国王とすごい対立をしていて、失脚させよう工作をして、国王の側近告発し、次々死刑にしてました。国王も、負けずに対立しておんなじことしてました。そののちグロスター公暗殺事件がおこって、対立勢力の国王の仕業だろうということですが、イギリス史では歴史的迷宮入り事件です。たぶん複雑だから詳しく書けない歴史かも。シェイクスピア劇では、国王を側近が操って、国王は手を貸した、ということになっています。はるか昔の迷宮入り事件です。劇中で自白するのは「バカな行為に顔貸した」というセリフだけです。たぶんこの国王の一番わかりやすいテーマは「異常なまでに人の言いなり」っていう性格です。

2017-05-08

5月8日月曜日 薔薇戦争解説⑧

「ヘンリー四世」の敵について
第一部と第二部でタイプの違う「すちゃらか」な敵軍のエピソードがあるのでちょっと解説。第一部、ホットスパー率いる反乱軍&ウェールズ&スコットランド連合軍は、計画性がまったくありません。作戦会議をやるんだけど、勝った後の領地の分配でもめてるだけで、直前まで内部でもめまくって勢いだけで戦闘に突入します。勢いあるからすごくおもしろいんだけど、お約束通り、敗れます。
第二部の大司教一味は、この教訓を踏まえて、計画を練りに練るのですが、どうも戦争にまったく気が進まなくって参加しているようです。戦闘意欲まんまんのホットスパーに比べて、葬式みたいに綿密なおもしろくない作戦会議やって、一押しの計画としては、自分たちだけでは危険だからノーサンバランドの援軍に期待をかける方針にします。一方、ノーサンバランド邸では、おかみさんと嫁さんに引き留められたノーさん父さんが、家庭に縛られて戦争参加を今回おやすみしちゃいます。大司教一味は期待が外れてもはや逃げ腰なので、あっさり国王軍の作戦にひっかかっちゃいます。
2017-05-06

5月6日土曜日 薔薇戦争解説⑦

昨日の、皇帝って字、商品名ですときっと誤字ですよね。国王の説明してると皇帝って字を選んじゃうので、大目に見てください
薔薇戦争に限らず、シェイクスピア劇では、主役が国王、貴族なものですから、一人が千人以上を表します。
ウォリックという人が登場したら、ウォリックシャーを担当する、知事みたいなものですね。バックに千人以上の一般市民をかかえています。ですから登場人物が一人死んだら、想像すると、ものすごい不幸がその土地の人々に訪れているわけです。
同様に、登場人物が幸せになると、万人に幸せが訪れるわけです。

「ヘンリー五世」第五幕で、キャサリン姫を口説く場がありますが、聞き流すとラストのまとめの癒し系コントコーナーなんですが、
全体は戯曲という交響曲でありますから、この場は、キャサリン姫が、フランス全土を表しています。
武力のみでフランスを手に入れたわけではなく、キャサリン姫との言語の壁を乗り越えたぎくしゃくした会話によって、誠実な愛と友情をもって、フランスを手に入れたヘンリー五世の実績を表現しています。これによって、ヘンリー五世はツッコみどころのない、完璧な英雄になるわけです。抜かりがないです、シェイクスピアは!
2017-05-06

5月5日金曜日 薔薇戦争解説⑥

「ヘンリー五世」は、戦争になると上演された「さあ、戦意高揚しましょう」っていう劇です。
スターウォーズっぽいのが「リチャード二世」なら山田洋次の世界っぽいのが「ヘンリー四世」、魂のユンケル皇帝液みたいな自己啓発本みたいなのが「ヘンリー五世」です。
ランカスター王家とは「ヘンリー四世」から「ヘンリー六世」までをいいます。
リチャード二世が「神に選ばれた国王」なら、ヘンリー四世は「選挙で選ばれた国王」ヘンリー五世は「期待を大きく上回った英雄」です。
「ヘンリー四世」は、敵がすちゃらかで面白いです。「ヘンリー五世」も、フランス軍すちゃらかでおもしろいです。敵はすちゃらか担当なんですね。ところどころがフィクションのエンタティメントですが、歴史のおおまかな流れは史実通りです。国王のタイプは、極端に誇張しつつ史実に基づいています。ヘンリー五世が極端な不良出身だったりリチャード三世が愉快な殺人鬼だったりは作者の拡張です。
2017-05-04

5月4日木曜日 薔薇戦争解説⑤

こんばんは!
昨日、夜中につづきの解説を書いて、用事ができてパソコンをそのままおいておいたところ、記事がどこかにいってしまいまして、あきらめて休載してしまいました。デジタル半人前なものですいません。
今回の薔薇戦争連続上演は、飛び石形式でお送りしています。
旭川まちなかぶんか小屋は薔薇戦争パート1「リチャード二世」「ヘンリー四世」「ヘンリー五世」を上演します。

全体のあらすじをご説明します。
リチャード二世から王位を奪ったヘンリー四世の末裔の時代がヘンリー六世までずっと続きます。

五月の「ヘンリー五世」はすばらしくハッピーな物語です。困難を乗り越えて栄光をつかむ国王です。
不良少年でしたが、パパのあとをついでから、トップの条件クリアした国王になります。そうとう不利な戦争で兵力4・5倍のフランス軍に勝って、イギリスとフランスの王位継承権をGETします。
この国王が若く死にます。

後継者が生後9か月の「ヘンリー六世」君です。国王には権力だけあって赤ちゃんですから実力ゼロです。まわりじゅうが国王あやつりたくってもめはじめ、内乱がはじまります。薔薇戦争です。
この内乱によって、ヘンリー五世が征服したフランスを、身内で争う段取りの悪さで、おもしろいようにどんどん失っていきます。
そのエピソードは旭川&札幌10月、「ヘンリー六世part1~3]になります。

2017-05-02

5月2日火曜日 薔薇戦争解説④

静かなる「リチャード二世」の続きは親子バトルで躍動しまくる「ヘンリー四世」です。国王はこの話で、聖地エルサレムに行きたがってるばかりではありません。戦争場面では、戦略家としてほんとに頭脳派だったのですね。「影武者」を放ってだまし討ちするのがヘンリー四世です。一方、国王が心配なのは、王座を揺るがす反乱軍に加え、王位継承者の息子ハル王子です。武士道みたいな騎士道の風上にもおけない無軌道な騎士サー・ジョン・フォールスタッフが王位継承者とつるんで漫才合戦しながら悪いことばっかり教えて遊んでばっかりですから、このままでは国が危ないわけです。ハル王子が「ヘンリー五世」になるわけですが、史実はこんなすごい不良だったわけではありません。(暴力事件は起こしたそうですが)また、フォルスタッフはモデルみたいな人がいたそうですけど作者の創作です。また、敵が全員オオボケだらけなところがスチャラカ時代劇の原型みたいになっています。この一連の薔薇戦争、ラストの「リチャード三世」まで、作者は順番通りに作ったわけではないみたいですけど、ネタが一切かぶらず見事な調和の言葉の音楽です。英語と日本語ですから完全な翻訳は不可能であってもこれがすなわち「戯曲」という言葉のまことのかたちと思われます。
2017-05-02

5月1日月曜日 薔薇戦争解説③

薔薇戦争のオープニングは「リチャード二世」です。
全編、連続した時代劇ですが、どれをとってもスタイルが違います。創作年代も順番通りではありません。どこからご覧いただいても、楽しめる具合になっています。
シェイクスピアは「劇作家」の前に「詩人」ですから、誰であれ登場人物が突然、詩をしゃべりだすんですよ。いきなり詩をしゃべりだされたら、びっくりですが、どの劇もそういうシステムです。「リチャード二世」は極端に全編、詩みたいになっています。特に、国王のセリフが全編、詩です。ポエムです。国王のタイプが詩人なんです。
ですから一番、格調があります。原作に忠実である以上、カットしきれません。これはとっても、美しい劇です。
国王が詩人ですから、政治に不向きです。自分の好きなことしかしませんから、まわりが国王を操りだします。国内は不安です。そこに、ヘンリー・ボリングブルックが登場します。従弟です。とっても美しいなあと思うのは、同年生まれの同じ年齢で、鏡合わせの双子みたいな、詩なんかしゃべらない武闘派です。
両極端のキャラクターが、リチャード二世の敵になり、王位交代劇が展開します。
ヘンリー・ボリングブルックは、のちに賢者の鑑といわれる国王になります。劇ではこの「リチャード二世」の、風のごとく仕事をかたずける戦略家の場面がカッコイイのですが「ヘンリー四世」では、反省して不良息子に悩んで聖地巡礼に行きたがってる人になっちゃいます。ヘンリー四世の王冠奪う前のスターウォーズ的活躍はこちらです。
全編を通して、エドワード三世6男、グロスター公暗殺事件についての話題が出てきますが、イギリス史でも歴史的迷宮入り事件です。この話を理解しようと追いかけなくて全然かまいません。ポエムの一節として、美しいからでてくるのだと思ってください。

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