2018-02-21

2月21日水曜日 ウィンザーの陽気な女房たち③

  喜劇は、どれも真打ネタと脇の小ネタがあります
このお話もまず、「フォルスタッフの陰謀とおかみさんたちの報復と旦那のヤキモチ」
 という中心のネタがありまして、それをとりまくおもしろエピソードでできています。
 本日は脇のショートコント的なメンバーを紹介します。
よき隣人のいい人たちも、人間やることは、戦争中のお話のエピソードと、おんなじなんですね。
背景が平和なので、規模が小さくなるだけです。
 基本、善人なんですが、メンツ争い、ナワバリ争い、みたいなことを、小ずるく、セコク、小ざかしく争うわけです。

シャロー判事
   町の治安判事。小役人です。名刺を肩書だらけにして、プライド高いんだけど、金もうけの話に滅法弱い。
   従弟スレンダー君の「遺産目当ての縁談話」に大乗り気で、ページ家に交流を持ちたがる。

アホのスレンダー君
   やせっぽち君。判事さんの若い従弟。臆病、逃げ腰、縁談話の主役だが、みんなについて歩いてるだけ。

エバンズ神父
   ウェールズ出身ズーズー弁の神父。昔は、神父さんが先生となって、子供にラテン語の勉強を教えたりしてたようです。
   この人もプライド高い臆病者。無学なのに、難しいことをしゃべりたがり、まとめたがる。

ドクター・キーズ
   フランス人のお医者さん。家政婦はクィックリーさん。英語は片言しかしゃべれない。短気ですぐ怒る。
   ページ家の令嬢に片思い中で、「遺産目当ての縁談話」に怒って、神父に決闘を申し込む。

ガーター館の亭主
   旅籠屋の亭主。誰に対しても、「やあ、ニセ豪傑!」と呼びかける、陽気な人物。
   つまり「ニセ豪傑」とは、大物はフォルスタッフだけど、みなさんニセ豪傑なんですね。 
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2018-02-20

2月20日火曜日 ウィンザーの陽気な女房たち②

サー・ジョン・フォルスタッフ
 
  シェイクスピアの登場人物中、大スター的大傑作キャラクターです。
 騎士道とは、武士道とおんなじような美学です。「文武にひいで死を恐れず、女子供をあくまで守り、名誉のためなら命を捨てる」
この人は、全部サカサマです。「朝から飲んで死を恐れ、まわり中を金ヅルにして、名誉よりも命が大事」
 「ヘンリー四世」ではハル王子とつるんで悪い遊びばっか教えてて、
飲む打つ買うわ、窃盗はするわ、居酒屋に入り浸るわ、戦争じゃ逃げまくるわ、ついでに卑怯な手段で出世した、
 とっても強そうな大男なんですが、見た目本物、中身クズ、ニセもんの豪傑、という騎士です。
この話では、セレブな奥さんを金ヅルにしようと、不倫サギを目論むんですが、逆に奥さんたちにやっつけられちゃう役です。、
 逃げ足はやいはずなのに、奥さんたちの陰謀からは絶対、逃げられないんです。

ピストル 二ム バードルフ

 フォルスタッフの3人の子分。全員、窃盗常習犯のチンピラヤクザ。
お笑い三人組ですが、この話ではまわり中がお笑いの人だらけなのでわりとおとなしいです。

クイックリーさん

 「ヘンリー四世」では、居酒屋のおかみさんでしたが、この話ではお医者さんのうちの家政婦をやっています。
英語劇だと早口でしゃべるんでしょうか、おもしろ名前ですね。
 面倒見がよく、人に頼まれるとなんでもやってあげちゃう、八方美人の、超善人です。

このお話は、悪人皆無です。フォルスタッフ一人が大悪人で、全員がよき隣人的いい人々です。


2018-02-19

2月19日月曜日 ウィンザーの陽気な女房たち①

 お元気ですか?昨日、ケンタウロス横濱村鎮守太陰暦正月参詣に参加をさせてもらいましたので
今年も絶対安全運転できます。
 ただ、帰り道に、上野方面に右折するべき道を、うっかり直進してしまい
しまった!と思ったまま、銀座のネオン街をそのまま直進してしまい、(ネオンが好きだからでしょうか)
  とにかく右折すると、上野への道が見つかるかもしれない!
 と、思ってそうしたら、東銀座から築地方面に出てしまい、だんだん景色が寂しくなって、どうしよう?
  と思ってスマホのアプリの地図を見てもなんだかわからず、くらい夜道で冷静に考え、
銀座に戻って左折すりゃいいんじゃん!
 と、気づきまして、無事帰れましたが、あいかわらず方向音痴のせいで能率悪いです。

 「ウィンザーの陽気な女房たち」は、シェイクスピア中、いちばん
くだらなさがわかりやすいです。
 構造は、日本のあらゆる新喜劇そのものです。
エリザベス女王陛下のリクエストなので、
 高貴な宮廷の人々が登場して幸せ喜劇をやっても女王様にはふつうすぎて面白くないからだと思われます。
登場人物は庶民の、
 中の上階級(小金持ち)と、
  町の治安判事(地域の安全をまかされた小権力者)と、
 ズーズー弁で難しいことを言いたがる神父さんと
カタコトでしゃべる怒りっぽい外国人のお医者さんと
 おしゃべり好きな近所の奥さんと
執念深い奥様方と、嫉妬ぶかい旦那様がたと
 大スター、サー・ジョン・フォルスタッフ(庶民の中では身分は高いが、古今東西、最低の騎士)です。
本番まで、できる範囲で連載解説いたしますので、ご観劇のご参考になればと存じます。

2018-02-01

2月1日木曜日 タイタス・アンドロニカス①

 極寒の東京です。
また、雪が降っているところです。
 
「アテネのタイモン」が、薔薇戦争を別にして、私は一番スキです。
「タイタス・アンドロニカス」は、私の中では、似ているお話です。

このふたつはあべこべで、
「アテネのタイモン」は、前半演芸的にわかりやすく
後半、哲学的にわかりづらくなります。
「タイタス・アンドロニカス」は、前半すごくわかりづらく
後半、演芸的にわかりやすくなります。

 猟奇エログロナンセンスって、いまも昔もみんな好きだから
深い意味を無理やり考えなければ、めずらしいので楽しめる劇って感じです。
 LSD 7月28日大倉山記念館です。よろしくどうぞ!
2018-01-31

1月31日水曜日 チョーサー①

 私は、チョーサーをいままで知らなかったのですが、
とっても美しいです。
 宮廷の騎士道と、庶民の暮らしと、宗教と神様と人間を、
同じ道の上で同じ重さで
 物語にしています。
たぶんシェイクスピアの時代、誰もがチョーサーときいたら
 ああ、あのチョーサー!
だったと思われます。
 私が読んでいるのは、桝井迪夫さんの翻訳です。
チョーサーは、「トロイラスとクレシダ」の元ネタ
 「トロイルスとクリセイデ」の作者です。
シェイクスピアよりずっと以前の人です。
 ジョン・オブ・ゴーントおじさんのお手伝い係もやってたらしいですので
シェイクスピアが、この人を目標に物語を作ったんじゃあないかな
 なんて思って、読んでいると楽しいです。

 
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